雨に濡れた紫陽花の見頃もそろそろ終わり、蒸し暑さが増してきた今日この頃。
夏本番がいよいよ目前に迫っているのを感じますね。
季節を表す季語がたくさんありますが、夏の季語にはよく「暑い」という字が使われています。
猛暑、酷暑、極暑、甚暑、炎暑、大暑、烈暑、小暑、....ect
「暑」という字がゲシュタルト崩壊してしまいそうなほど「暑」を使った言葉が。
古来より日本人が「日本の夏、アツい！！」と思ってたのが伝わってくる気がしますね。笑
さて、そんな暑い夏にぴったりな7月の誕生石、燃えるように赤いルビーを本日はご紹介したいと思います♪
ルビーってどんな石？
ルビーの硬度はダイヤモンドの次に硬い9.00。
産出地はミャンマー、ベトナム、カンボジア、タイ、スリランカ、マダガスカル、モザンビークがあげられます。
名前の由来は諸説ありますが、「赤」を意味するラテン語「ルベウス」からきていると言われています。
その由来の通りやや紫〜ピンクがかった赤色をしているのが特徴です。
石言葉は「情熱・純愛・勇気」
7月の誕生石であるルビーは、結婚40周年の記念日（紅玉婚式）の結婚記念石でもあります。
燃えるような赤の秘密
ルビーと聞いて思い浮かべるのは、やや紫〜ピンク色がかったその「赤さ」ではないでしょうか。
ルビーはサファイアと同じコランダムという鉱物でできています。
このコランダム自体は無色透明なのですが、酸化クロムが混じることで赤い色に変色します。
赤以外のイエロー、グリーン、ピンク、オレンジなどになったコランダムは全てサファイアに分類されます。
クロムが1％未満だとピンクサファイアとなり、逆に5％以上含むと宝石としては使用できません。
酸化クロムによって発色するルビーは、何百万年もかけて地中深くで形成されます。
そのため他の物質の影響を受けやすくなり、インクルージョン（内包物）も必然的に多く含むようになります。
産地がアジア圏に集中している上に、酸化クロムの比率やインクルージョンの配合に左右されるため3カラットを超える大ぶりなルビーが採れることはなかなかありません。
そのためルビーは今なお稀少性が高く、価値が落ちづらい宝石と言われています。
希少性、宝石としての美しさが「宝石の女王」と呼ばれるに値する宝石なのです。
ルビーの歴史
ルビーの宝石としての歴史は古いです。
一番初めに発掘されたのは、なんと2,500年以上前！
古代サンスクリット語では、ルビーは貴重な石の王と呼ばれていました。
血や炎を連想する色合いから生命の力を有するとして勇敢さを与える・あるいは病気やケガを治すなどと信じられていたのです。
古代ローマでは、ルビーには戦いの神 マルスが宿るとされ、「勝利を呼ぶ石」として戦士たちはお守りとして身につけていました。
ルビーとサファイアがコランダムと呼ばれる同一の鉱物だという事がわかったのは18世紀に入ってから。
そのため古代の人たちがルビーとして重宝していた宝石が、実はスピネルやガーネットだったということが後から判明しています。
ルビーの特徴
ルビーの色味は赤紫から朱色まで様々あります。
産地の特徴でもある色味からおおよそ3種類に分けられます。
■ピジョンブラッド
妖艶な深紅の輝きを放つ、やや紫色を帯びた目が覚めるような鮮やかな濃い赤色のルビーです。
ミャンマー産の一定以上の色の濃さが認められるルビーで、最高品質のものをピジョンブラッド（鳩の血の色）と呼びます。
ミャンマー産のルビーは、他産地の約1/10しか採取できず、非常に高価で入手しにくいと言われています。
そのため昔から権力や財力の象徴として身につける人が多かったそうです。
■ビーフブラッド
主にタイ産のやや黒みがかった赤色のルビーをビーフブラッド（牛の血）と呼びます。
サファイアの青成分である鉄分を多く含んでいることから、透明度が低く落ち着いた色合いをしています。
重厚感と高級感のある色味が特徴です。
■チェリーピンク
ビジョンブラッドやビーフブラッドに比べると酸化クロムの量が少ないため、透明度が高く透き通るような可愛らしいピンク色をしています。
可愛らしい色合いのチェリーピンクルビーはファッション感覚で取り入れやすいため、ファッションジュエリーとして人気です。
さてルビーのお話、いかがだったでしょうか。
資産価値として高級なルビーを持っておくのもいいですが、ジュエリーは身につけて楽しむのが一番！
ルビーはダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るので、長く身に着けていてもキズがつきにくく、割れたりする心配はさほどないため、普段使いにはもってこいです。
ぜひあなたのお気に入りルビーを見つけてくださいね♪
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