2月の誕生石である「アメシスト」のお話です。
アメシストの和名は「紫水晶」。その名の通り紫色が美しい宝石ですね。
神秘的な美しさを持つアメシストを深掘りしていきたいと思います。
アメシストの逸話
ギリシャ神話の中でアメシストは、月の女神アルテミスに仕える女官でした。
ある日、お酒の神であるディオニューソス(ローマ神話での呼び名はバッカス)から、いたずらで獣をけしかけられてしまいます。
襲われそうになったアメシストを助けるため、月の女神アルテミスはアメシストを真っ白な水晶に変えました。
酔いが覚めてから、自分の非道さを後悔したディオニューソスは、水晶となったアメシストへ献酒としてぶどう酒を注ぎました。
すると白かった水晶は紫色に変わり、神秘的な紫色の宝石になったといわれています。
この神話からアメシストの宝石を身につけると、泥酔しないと言われており、実際に古代ギリシャ人はアメシストのワイングラスでお酒を飲むと酔わないと信じていたそうです。
なぜ紫は高貴な色?
昔の人にとって紫色は高貴な人しか身につけられない色でした。
紫色は手間や時間をかけなければ手に入れることはできない色だったため、大変貴重なものでした。
例えば古代ギリシャでは、貝の分泌液が太陽に晒されると紫になる性質を利用して染色を行なっていました。
一つの貝から取れる分泌液は微々たるものです。それを布を染め上げるには何千、何万という貝が必要でした。
このように大変な労力と手間暇をかけて染色される紫は、必然的に身分の高い人々の纏う色となり、紫=高貴と言うイメージが定着していったと言われています。
アメシストの特徴
アメシストは、ピンクがかったスミレ色〜深い紫色をした水晶体で、ガラスのような光沢感を持っています。
均一に色が出ているものや、グラデーションのあるものまで幅広いので、好みに合わせてお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
また、アメジスト太陽光に弱いため、太陽光に当て続けると色素が抜けて無色になってしまうことがあります。
アメジストを保管する際は、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。
バイカラーが美しいアメトリン
アメトリンは、一つの石の中に黄色のシトリンと紫色のアメシスト、両方の性質を持った宝石です。
一つ一つ違った表情を見せるアンニュイな色味が人気な宝石の一つです。
アメジストorアメシストどっち?
こちらのブログを読んでいて、「アメジストじゃないの?」と思った人もいらっしゃるかと思います。
一般的に用いられている表記としては「アメジスト」が圧倒的に多いです。
ですが実は「アメジスト」でも「アメシスト」どちらも正解なんです。
日本ジュエリー協会や宝石鑑別団体協議会では、「アメシスト」が採用されているため、私のブログでも「アメシスト」で統一しています。
おわりに
今回はアメシストをご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか。
アメジストの石言葉は「誠実・心の平和・高貴」。
癒しと浄化をもたらすパワーストーンとしても知られており、お守りジュエリーとしてもおすすめです。
また、As-meエステールグループのお店では、今回ご紹介したジュエリー以外にもアメシストジュエリーを多数ご準備しております。
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