かつて、エジプトの女王クレオパトラが愛したことでも有名な宝石「エメラルド」。その神秘的で深い緑色の光は、古来から多くの人々の心を魅了し、現在まで愛され続けています。今回はそんな5月の誕生石「エメラルド」について詳しくご紹介してまいります。
エメラルドの由来と歴史
エメラルドの語源はサンスクリット語で「緑色の石」を意味する「marakata(スマラカタ)」に由来しています。その後、ギリシャ語の「smaragdos(スマラグドス)」、フランス語の「esmeraude(エスメラルド)」となり、現在の「Emerald(エメラルド)」に変化したと言われています。
和名では「翠玉(すいぎょく)」もしくは「緑玉(りょくぎょく)」とも呼ばれます。
エメラルドは古代からある宝石で、紀元前4000年にはバビロニアの人々がエメラルドの売買をしていたということが考古学的に証明されています。
また、エジプト東部の砂漠地帯では古代の鉱夫たちが極度の暑さの中、サソリや蛇などに立ち向かいながら「緑の火(エメラルド)」を探し求めたとも言われています。
エメラルドの特徴
エメラルドは以前、3月の誕生石としてご紹介しました「アクアマリン」などと同じベリルという鉱物の一種です。
エメラルドは非常に内包物が多い石なので、透明度が高く鮮やかになるほど高級とされ、価値が高くなります。
また、宝石によっては欠点とみなされる内包物ですが、エメラルドに関しては個性の一部と考えられ、そのエメラルドが天然の宝石であることの証明とされることもあります。
内包物の形が葉っぱに似ていることからフランス語で「庭」という意味の「ジャルダン」と呼ばれたりもします。
エメラルドとクレオパトラの繋がり
エメラルドはかつて、エジプトの女王クレオパトラが愛したことでもとても有名な宝石です。
クレオパトラは自身の名前をつけた「クレオパトラ鉱山」を持つほど、エメラルドを重宝していたようです。
また、クレオパトラはエメラルドを身に着けるだけではなく、砕いて化粧用のパウダーを作りエメラルドの粉末で化粧をしていたという記述も残っています。
エメラルドの石言葉
エメラルドの石言葉には、「幸福」「幸運」「愛」「希望」などがあり、ほかにも新たな始まりを意味する誕生石でもあります。
また、透明感溢れる緑色の光は、人々を健康に導く力があると信じられており、健康のお守りとして身につけるのもおすすめです。
エメラルドの産地
エメラルドは産地によって色味や内包物も違っています。
国際的に評判の高いエメラルドの産出地としては、南米のコロンビアとブラジル、アフリカのザンビア、ジンバブエ、中央アジアのアフガニスタン、パキスタン、ウイグル、そしてロシアなどが上げられます。また、コロンビア産のエメラルドは世界シェアの60%占めているとしても有名です。
おわりに
今回は5月の誕生石「エメラルド」についてご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか。他の記事では4月の誕生石「ダイヤモンド」や「モルガナイト」など様々な宝石についてご紹介しておりますので、ぜひそちらも読んでみてください♩
▼お近くの店舗はこちらから
https://www.as-estelle.co.jp/shop/
▼公式インスタグラム
https://www.instagram.com/estelle_official_jp/
おすすめエメラルドジュエリー